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普段 お菓子を作るのが趣味なんです。パウンドケーキ、スコーン、マフィン、蒸しパンなどにベーキングパウダーを使用しますが、最近アルミニウムフリーという言葉をよく目にします。
アルミニウムフリー? そもそもベーキングパウダーになぜアルミニウムが入っているのか。なぜフリーがいいのか。気になったので調べてみました。
そもそもベーキングパウダーとは
ベーキングパウダーとは膨張剤のこと。パンや焼き菓子を膨らませる作用があり、ベーキングパウダーの中の重曹が分解して炭酸ガスを発生させ、そのガスが生地を膨らませる働きをします。
重曹はアルカリ性です。アルカリ性の物質と酸性の物質を混ぜると中和反応がおこります。これを利用して、ベーキングパウダーには重層の分解を助けるために酸性剤が加えられています。
ようするに中和によって熱と炭酸ガスを発生させて、炭酸ガスで生地をふくらませるわけですね。
ところで、この酸性剤のなかに「ミョウバン」というものがあるのですが、これが硫酸アルミニウムのことで、健康に影響する恐れがあるとして問題になっています。
硫酸アルミニウムってどんな健康被害があるの?
厚生労働省の発表によると、ラットにアルミニウムを多量に投与すると、腎臓や膀胱への影響や握、力の低下などが認められています。
一時期はアルツハイマー病の原因にアルミニウムが関係しているといった情報もあったようですが、現在はこの因果関係を証明する根拠はないとされています。
厚生労働省による今後の対策として、
(1) 関係業界に対して、アルミニウムの自主的な低減化の取組みを依頼する。
(2) 現状の使用実態を確認した上で、アルミニウムの使用基準を検討する。
としています。
おすすめのベーキングパウダー
アルミニウムを取りすぎているのはは小児の一部に限られているようですが、お菓子を頻繁につくる身としてはなるべく抑えたいです。
そこで、自分は若山曜子さんお勧めの
ラムフォードアルミニウムフリーベーキングパウダー
を使ってみることにしました。酸化剤に第一リン酸カルシウムが使用されており、ミョウバンフリーです。一緒に入っているコーンスターチも遺伝子組み換えなしで、しっかりと膨らみ苦味もありません。
ベーキングパウダーって何かで代用できるの?
①重層
重曹(ベーキングソーダ)は単純な炭酸水素ナトリウムで、酸性剤は入っていません。よってお菓子の材料にヨーグルト、チョコレート、バターミルク、はちみつなどの酸性の材料が十分含まれる場合や、焼き時間が短い場合は代用できるようです。
パンの発酵に使う、ドライイーストでも代用できるようです。しかし、イースト菌の発酵時間が2時間ほどかかりますし、サクサクした食感よりもパンに近いふわふわの食感になります。
③卵白
卵白を泡立てて代用する方法もありますが、焼くとしぼみやすいみたいです。
過剰な心配は不要だけど、自分なりにきちんと食材を吟味してこだわって、愛情がこもったお菓子を作っていきたいものですね!
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