再受験でもそうでない人でも、医学部合格おめでとうございます!の続きには忙しい医学生としての生活がまっています。しかも6年も。小学校と一緒です。かなり長いので、馴染めないとちょっと辛い6年間になったりもします。
医学部生活の集大成として医師国家試験がありますので、それに向かって延々と勉強するわけですが、受験勉強と同じく効率良くやる必要があります。人間関係も同じです。10代の能天気学生とはちょっと違ってきます。
再受験生は歳をとっていて肩身が狭いのでお金もやりくりもありますし、体力も記憶力も落ちているので若者より数倍苦労すると思っていて損はないです。
自分がとても苦労したので、アドバイスの意味も含めてちょっとずつ医学部生活応援記事を書いていきたいと思います。ということで、今日は、医学部の教科書についてのお話。
★医学部の教科書は高い&量が多い
普通の理系学部の教科書も3000円くらいで高いと思うのですが、医学部の参考書等はめっちゃ高いです。安いペラペラの教科書で3000~4000円くらい。ふつうはどれも6000~8000円、高くて10000円しますが、8000円くらいのも毎学期10冊以上買わないといけなかったりします。
これは再受験生にとっては頭がいたい問題です。生活費で貧窮しているのに教科書が高いなんて。なんで、教科書代を節約する術あれこれをお教えします。
全部図書館で済ませる
医学部の図書館は、例外なく設備が充実しているところが多いです。将来医者になる学生にとっては図書館はなくてはならない資料室ですね。勉強のために24時間開館している図書館も少なくないと思います。
図書館には、学校が指定してくる教科書がかならずあります。教科書代が高い場合は図書館で借りては返しそ繰り返してテストまでそのまましのぐ方法だと、0円で済みます。
しかし実際には欲しい本が借りられていたり、図書館の本にはメモできない、線をひけないなどのデメリットがありますので、これは大事だなという教科書だけは購入して、あんまり重要でない科目の教科書は図書館で済ませるのがいいと思います。
また、医学部はでっかい何ページもある教科書を買わされる場合も多々ありますがテストで重要なのは数ページだけだったりしますのでそこだけコピーしてください。
アマゾンで医学系教科書の中古品を買う
医学の知識は日進月歩なので、1年前の教科書はもう知識が古い、かならず最新版を買って購入するように、と教授から脅されることも多いと思います。
しかし、それは実際に臨床に入ってからの話で、医学部で学ぶ程度の基礎医学の知識はそんなに毎年変わるわけでもないし、新発見があるわけでもありません。
アマゾンで見ると、たとえばシンプル生理学の最新版は高いですが、型落ち版は半額とかで売られていたりします。自分は医学生の蛍光マーカーとかが引かれている苦労の跡が残った味が好きだったので、好んで中古本を購入していました。
2、3バージョン前の型落ち版でもテストには全く支障なかったので、安い中古を購入することをお勧めします。ただ、アマゾンだと中身が吟味できないので、図書館で自分に合いそうな参考書を選んでからその型落ち版を選ぶようにしてください。
先輩、知り合いからもらいうける
これは部活生がよく利用する方法ですね。医学部生主体の部活に入って、先輩と仲良くなって(または先輩にコビ売って)教科書をただでもらうという方法ですね。
自分は部活をする余裕もなかったし、年下のわけのわからない若造にコビうって教科書もらってヘコヘコするのが超面倒臭かったので一度もしませんでした。
知り合いの医者から10年前の教科書を6学年分、20万くらいで譲り受けたのですが、さすがに10年前の教科書は全く使い物になりませんでした。
唯一役に立ったのがアトラス解剖学の筋肉実写本くらい。これは今では珍しく、図ではなく本物の筋肉が載っていて大量に解説してあるので、解剖実習で超役に立ちました。
もらいうけるならせめて5年前後以内の教科書にしときましょう。。ただし寄生虫学なんかはたいして知識の変更ないので20年前のでも大丈夫でした。教科によって違うので、自分で検討してみましょう。
標準系などの分厚い本格参考書は、ぶっちゃけ国家試験には要らない
お堅い教授によっては標準生理学などの標準シリーズの購入を勧めてきますが、たかが医学生にあんな高尚な参考書は要りません。意識高い系の医学生は購入してもよいですが、1冊1万近くしますので、3000円くらいの簡単参考書で十分です。
しかも、そういう本格参考書は書いてることが詳しすぎるし難しい!辞書替わりに使う程度なんで、それこそ図書館で済ませればいいです。
医学部の勉強は量が膨大なんで、全部標準使ってたりすると逆に非効率になります。一番の参考書は試験対策プリントで、後は要りません。実際今考えると、自分が購入した9割の参考書は要らなかったなぁと後悔してます。
低学年から「病気がみえる」シリーズでなんとかなる
国試前はほとんどの医学生が持っている「病気が見える」ですが、これは低学年の基礎医学系から使えます。病気主体(臨床主体)の参考書ですが、基礎医学の知識もきちんとまとめられているからです。
講師の中には「あんな絵本みたいな本勉強にならない」とか「医学生が有志で書いている教科書だから知識が全く正しくない」とか馬鹿にした発言をする人も多いと思いますが、全くそんなことないと思います。
なにやら文章だけの小難しい参考書ばっかりのなかで、病見えは図が豊富で解説がわかりやすいですし、とりあえず病見えだけマスターすれば国家試験はなんとかなります。
なんで、基礎医学で役に立ちそうな病見えは早めに購入してそっちで済ませてもぜんぜん問題ありません。
以上を駆使すれば、高いといわれている医学部の教科書も、低予算で6年乗り切ることができます。ぜひ、工夫して無駄なお金を減らして有意義な学生生活を送ってください。
医学部教科書のアドバイスでした。
スポンサーリンク