楽しい医学部生活!だったらいいのですが、医学部はなかなかハード。実習がわんさかありますし、終わったと思ったらテスト&レポート&テスト。
自分はもう一度学生になったら、アルバイトしまくってお金を貯めて、貧乏旅行で世界一周するぞ!というのが一つの目標だったのですが、アルバイトをする暇もなく、長期休みは勉強に追われて残念ながら実現しませんでした。
そこで、6年もある医学部生活を効率良く楽しむためのアドバイスをお送りします。
- 1年生 基礎医学系 語学系 教養系
- 2年生 解剖学実習などきつい系が入ってくる
- 3年生 臨床科目メジャー系が入ってくる
- 4年生 マイナー系、公衆衛生系 最初の関門CBT
- 5年生 ポリクリ
- 6年生 医師国家試験に向けて勉強開始
1年生 基礎医学系 語学系 教養系
物理系、化学系、生物系の実習はあれども、まだ本格化していない感じ。他学部と同じく語学や教養めいたものが単位になっていると思います。1年の段階ではまだ他学部と同じようにそこまで拘束されませんし、ウキウキ気分でいられます。
1年は遊び時です!バイトをするもよし、部活するもよし、世界放浪するもよし。とりあえず入学したらやりたいことリストをいっぱい書いて、1年の時に消化できるように頑張りましょう。
2年生 解剖学実習などきつい系が入ってくる
2年の目玉は解剖学実習でしょう。前期にわたって午後はほとんど延々と解剖学実習です。13時からはじまって終わりは19時、20時、21時あたりかと思います。しかも1度でも欠席するとタブーとされているところが多いです。
医学に興味のある学生にとってはとっても楽しい実習ですが、再受験生にとっては体力的にもっともつらい実習です。ほぼたちっぱなしでメスもって表皮から筋肉から内臓まで削いでいきます。実習がおわったら毎回レポート。
ちなみに解剖学実習は、壁にご遺体の耳をつけて「障子に目あり壁に耳あり」と言った学生が退学処分になったり、ご遺体の腸で縄跳びをして追放された大学生がいたりと事件にことかかないので、十分気を付けて実習に取り組んでください。
解剖学実習が終了しても、組織学実習、微生物学実習、寄生虫学実習、生理学実習、薬理学実習、免疫学実習など実習系は目白押しで入ってきます。解剖学よりは楽勝に感じますが、帰るのは18時過ぎごろ。そしてレポートの山。生理学と薬理学は覚えることが多くて難しいので、定期テストでコケる人が出てきます。
2年は実習に追われると思った方がよいでしょう。バイトしてもよいですが、おそらくきついと思います。
3年生 臨床科目メジャー系が入ってくる
3年生から国試の山場である臨床科目が始まります。メジャー臓器系科目ですね。(循環・呼吸・内分泌代謝・血液・腎臓・脳神経・免疫・感染・産科・婦人科などなど)ここからは病気が見えるを買って、まじめに勉強をはじめた方が後々良いでしょう。
ここで基礎的なことをきちんと学習しておけば後のCBT、国家試験が楽になります。勉強をさぼれば、あとでつけが回ってきますが、若者は挽回がききます。再受験生は真面目に取り組むことをお勧めします。
CBTのテキストまで解く必要はありませんが、余裕があればこの時期からCBTクエバンを解いていても問題ありません。とにかく病気が見えるを熟読して、全体像をつかんでください。
4年生 マイナー系、公衆衛生系 最初の関門CBT
個人的には一番楽な学年でした。実習もあまりないし、勉強もメジャーに比べて楽勝。1年のとき医学部の異様な雰囲気に慣れずに謳歌できなかった自分は、ここぞとばかりに遊びまくりました。
なのでマイナーと公衆衛生はほとんど手付かず。国試を勉強するとわかるんですが、マイナーと公衆衛生は結構出るんですね。それで、4年を不真面目にしてしまって、結構焦りました。
でも大丈夫です。マイナー系のクエバンは薄いし、公衆衛生はクエバンVol.7を2周すれば対策できてしまいます。よって、医学部で遊ぶとすれば1年と4年がねらい目です。
しかし、4年の最後には第一の難関CBTが待っています。CBTとは5年のポリクリに上がる前に基礎的な医学知識が身についているかを試されるコンピューター試験です。
このころからメック、テコムなどの医師国家試験予備校の営業マンがいそいそと動き出します。ビデオ講座を勧められたりするので、それを見てみるのもいいと思います。自分はメックがお気に入りで、主要科目はメックにお世話になりました。
メックとテコムという2大予備校のビデオ講義は医師国家試験前までの長いお付き合いとなるので、自分はどちらが合っているかをCBTの時に確認しておいてください。メックは河合塾、テコムは駿台と言われますが、結構独特なカラーがあり好みが分かれます。
CBTは1冊3センチほどのクエバンという問題集を4冊、2周くらいすれば合格できるのですが、1年から不真面目にすごしていた人はちょっとしたピンチを迎えます。超真面目な人は夏から解きだして、ちょっと真面目な人は秋から、自分は普通の人だったので冬12月からCBT対策を始めました。
結果は8割強と悪かったのですが、65%あたりが合格なのでわりと楽勝でした。合格基準は大学によって違うようです。1ヶ月半は受験生並に勉強しました。
5年生 ポリクリ
ようやく病棟実習がはじまります。とにかく医師社会に慣れる、垣間見る、何科に行きたいか将来を考える、つてを増やす、など前向きにいけば有意義な1年になるでしょう。
ただ、再受験生としては超きつかったですね。拘束時間が半端ないです。手術は立ちっぱなしで延々10時間切ったり縫ったりを見ていますが外科医の頭が邪魔で視界が悪いので腰がボロボロにやられます。
ポリクリについてはまた別記したいと思いますが、5年はきついと思っていて間違いないでしょう。
6年生 医師国家試験に向けて勉強開始
マイナー系の病棟実習が残っているところもあると思いますが、基本的に医師国家試験にむけて勉強開始です。早い人はポリクリから国試の勉強をはじめて、問題を解きながら実習するという超真面目スタイルの人もいますが自分は普通なので6年からしました。
この時期は病院見学やマッチングも入ってきて、ちょっと忙しいころですね。国試対策やマッチングについてはまた別記したいと思います。まぁ遊べるかっていったらポリクリ同様まったく遊べません。
1年から6年まで紹介してきましたが、基本的に医学部はびっしり拘束です。でも、学生時代にしかやれないことも多いと思います。医学部は医学生だけでつるむ傾向にありますがいろんな人と友達になって、いろんなことにチャレンジしてもらいたいです。
自分のやりたいことリストをつくって、どの時期にどこまでやるのか、計画たてて悔いのない学生生活にしてください。
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