「ハーバリウムってどのくらいもつんですか?」
よく聞かれる質問です。けれど、自分自身ハーバリウムを作って1年も3年も経ってないので、正直わからないのです。
ただ、花材やオイルの種類によっては、かなり色落ちしてしまうことが最近わかってきました。
そんな折、ハーバリウム専用オイルを販売している「あぶらやヤマケイ」さまから、ハーバリウムの色落ちについてご説明いただきました。
プリザーブドフラワーは染料より、顔料で色付けした方が色落ちしやすい
プリザーブドフラワーは、1度花の色素を抜いてから染色し直します。
それに使われるのが、顔料と染料。
顔料は素材の上に色が乗っているだけなので、すぐ溶けてしまいやすいそうです。
染料で染めたプリザーブドフラワーを使うことが大事です。
染料を溶く材料により色落ちのしやすさが決まる
染料は液体に溶かして使います。
①水
②オイル
③アルコール
が主に使われます。
このうち、
・水とオイルは混ざらない
・水とアルコールは混ざる
・オイルとアルコールは混ざる時と混ざらない時がある
こういう特性になっています。
よって、染料を水で溶いたもので色付けしてあるプリザーブドフラワーが、1番色落ちしにくくなっています。
ミネラルオイルとシリコンオイルの色落ちの違い
染料をオイルで溶いたプリザーブドフラワーをつかって、あぶらやヤマケイさんがミネラルオイルとシリコンオイルの2つを使って色落ちの実験をしています。
花材を入れた3日後のオイルの様子です。
ミネラルオイルは色落ちが激しいことがわかります。
粘度によって呼び名が変わります。
「シリコンオイル」は ミネラルオイル より引火点が高く、安定性に優れています。
東京堂ハーバリオ
シリコンオイル
浮遊花
シリコンオイル
詳しくは
http://www.yamakei.jp/herbarium/inktop.html
ドライフラワーの色落ちについて
ドライフラワーは染色していないので、時間の経過とともに色落ちしてしまうのが普通です。
少しでも色落ちを防ぐために、
・シリカゲルを使って短時間で乾燥させる
・グリセリンを使って鮮やかな色を残す
この2つの方法でドライフラワーを作りましょう。
ハーバリウムのオイルを吸って花に艶が出て、ドライフラワーでも楽しめるはずです。
生花をシリカゲルに浸けておくと、1週間くらいでドライフラワーになります。
グリセリンと水を1対2で混ぜて、レンジで10秒加熱して完璧に混ぜます。
それに生花を浸けておけば1〜2週間ほどで綺麗なドライフラワーになります。
ハーバリウムの色落ちの仕組み、違い、防ぐ方法をお伝えしました。
長く楽しむために、オイルなどを見直してみてはいかがでしょうか。
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