最近、自分のブログに来てくれる人の検索ワードを調べてみると、「医学部」「きつい」「つらい」「馴染めない」という言葉で検索されていることが多いんです。
みんな医学部で苦労してるのかな?😞
確かに医学部はきついです。精神的にも身体的にも。2度とゴメンです。
「心を灰にして何も見ず何も聞かずとりあえず刑務を終える感覚」で6年乗り切りました。
ほとんど地獄ですね笑。医者になるのはいいけど「きついよ」ということを認識してもらうために、書いてみます。後々きちんと加筆して修正しますが、とりあえず殴り書きです。
医学部に溶け込んで謳歌している人に向けてこの記事は書いていません。悩んでいる人の何か役に立てばいいのですが。
勉強がきつい
医学部のカリキュラムは、きつくて長い実習&レポート+テストの山地獄で構成されています。定期テストの暗記量も半端ない。オンオフはありますが、テスト期間1か月は受験生とそんなに変わらない勉強量でしょう。
基本的にテスト前夜は、徹夜で24時間ぶっ通しで勉強です。テスト前の
「やらないと留年して、さらにこの地獄が1年増える恐怖」
感は、半端ないです。テスト終わったら刑務所を出所した気分を味わえますよ。
実習がきつい
実習は本当に多いです。組織学実習、解剖学実習、寄生虫学実習、微生物学実習、法医学実習、薬理学実習、生理学実習、病理学実習、免疫学実習、公衆衛生実習。他にもまだ色々あった気がする。
拘束時間が長いうえに、実習の後はレポートの山です。スライド作って発表させられる実習も多い。実習は班でグループを作って行いますが、班員に恵まれないときつさ倍増です。
不真面目な奴とか人任せで何もやらない奴とか、何も頼れない奴が揃ってしまうと、実験も自分がやらないといけないし、レポート書いたら「レポート写せさてくれ」攻撃に合いますし、スライドも徹夜で1人で作ることになります。
「やってられねー!やってられねー!てらねな!!!」
という状態に陥って軽く鬱になります。コツは頭の悪いふりして、班で一番真面目な頭のいい子に任せることです。責任感が強かったり面倒見がいい人が損する世界なので、ぐっと抑えましょう。
書き忘れましたが、5年生から始まる病棟実習は、大学によりますが、半端なくきっついです。人間関係もトラブるし、深夜過ぎまで実習が続くことも珍しくないし、とりあえず チーン死亡フラグ↑ ってなります。
テストがきつい
医学部では、いかに定期テストの過去問を手に入れるか、というのが課題になります。過去問がないと教科書を読んで膨大な知識を学習しなくてはいけないハメになり、とてもじゃないけど対応できません。テストの過去問が手に入れば、2〜3年分解けば大体同じ問題が出るので定期テストは普通にクリアできます。
その中でも、生理学、薬理学あたりでコケる人は結構います。覚えることが膨大でしかも作用機序が難しい。実習中の合間に入る小テストも結構きつい。
医学部というところは、常にテストに追われてイライラしています。気が休まるひまがありません。
息抜きが上手な人でないと、身体と精神壊します。ある程度、適当な人じゃないとダメでしょうね。
閉塞感がきつい
医学部は大概他学部から立地が独立しており、部活も医学生専門の部活になります。サークルはあまりなく、他学部との交流がないことが多いので、必然的に狭い社会になります。
狭い社会が長年続くと、だんだん村社会の独特な文化が形成されます。特殊な人間と文化で成り立っているので、そこに違和感を感じる人は少なくないでしょう。
特に、1度社会に出て再受験して入ると、理不尽かつ非常識まかり通る社会に嫌気がさすこともあります。
狭い社会は、噂は一瞬にして広がります。あまり目立つ行動をすることはおすすめしません。合わないなら無理に合わせる必要はないので、表面的に最低限従いましょう。
といっても、あの閉塞感はなかなかきついものがあります。外社会とのつながりを失いがちなので、サークルや部活は他学部のところへ入るなり、他大学の大学生と交流を持ったりして積極的に外に出ていくことをおすすめします。アルバイトもいいですね。
人間がきつい
医学部で一番きつかったのがこれ。偏差値高い集団の集まりなので、それなりの特徴がある人が集まります。
プライドが高い
常日頃から他人を見下して生活している
常識がない、非常識
性格がきつい、自己中心的
コミュニケーション取りづらい
変人
アスペルガー気質
ADHD気質
よく見るのはこんな感じ。
なかなか特殊な人の集まりです。受験勉強でトップに立ってきた人間が来るので傾向は偏りがちです。この特殊な雰囲気に慣れないとつらいです。合わないなら適度に距離を置くことをおすすめします。
ここらへんはブログで書きにくい内容だし、なかなか痛い人間も多くて凄かったので、そのうちnoteででも書きたいと思っています。距離の置き方もコツが要ります・・・
教授がきつい
医学部の弊害は、1度入学してしまうと医局に入りずっと医師社会で育つことです。
そうなると、一般社会に触れる機会は少なくなります。んなわけで、普通の常識が医者には身に付かなくなります。
となると、どんな人間が多いか想像つきますよね?まぁこれは入学してみたらわかります。白い巨塔で育った人間はなかなかきっついです。ポリクリは医学部の学生だけでなく教授とのつきあいもあるので・・・orzです。これものちのちnoteで。機会があれば。非常識な医者の事件に巻き込まれて悲惨な目にあうこともしばしば。
卒試&国試がきつい
国試はなかなかヘビーな試験です。勉強量は凄まじい。試験期間は3日間ぶっ通しという過酷環境です。
国試だけならまだしも、国試の前に卒試という教授の趣味嗜好が入った、はた迷惑な試験をクリアしなければ卒業できません。
国試と卒試が二重に重なるというのが結構きついです。BIGウェーブが2回やってきて揉みくちゃにされて溺れて死ぬ感じです。
しかも6年生はマッチングという、就活もこなさなければなりません。国家試験勉強&就活ってなかなかのものです。
卒業してからもきつい
卒業してからも閉鎖社会で修行年数も長いのでまぁきついです。看護師との闘いも入ってきます。
おっとりしている女の子、おとなしい女の子もそこらへんの男よりは、まぁ見事にたくましくなります。サバサバさばけた気の強い女になります。そうじゃないとやっていけないのですが。
とりあえず殴り書きしました。医学部、きついです。心許せる友人がいたら楽しく過ごせるかもしれません。あまり期待しない方がいいかも。最終的には「刑期を終える精神で心を灰色にして頑張る」という覚悟でやればなんとかなります。途中で体調崩す医学生も多いですが。限界だったら休学するのもありです。
医師免許さえとってしまえば、なんとかなります。せっかく入ったので、免許だけはとっても損はしません。それまではなんとか頑張りましょう。
スポンサーリンク