ブログをはじめると、別に調べたわけでもないのに、どこからともなく情報として入ってくる「イケダハヤト」「はあちゅう」「やぐろぐ」「新卒フリーランス」「プロブロガー」などのキーワード。
自然と目にする機会が多くなるので「なんだなんだ?」となり結局ブログを見てしまうんですね。
はあちゅうさんは断念しましたが、イケダハヤトさんと八木さんは「プロブロガー」のお手本として、ブログを読ませていただいてます。
イケダハヤトさんの書籍は Amazon読み放題 のも多かったので、ほとんど読破しました。
特に良かったのがやはりこれ👇
八木さんの「ブログ運営の教科書」はお高めでしたが購入しました。とても参考になりました。サロンには入りませんでしたが。
自分はイケダハヤトさんの「ファン」でも「アンチ」でもありません。書籍を読破していることからもしかしたら「ファン」よりかも。
しかし「企業に就職するなんてナンセンス」主張には異論があります。大企業を経験した身として、「殴り書き」=(とくにプランもなく、思い付き書き)してみたいと思います。
この記事は、イケダハヤトさんのブログに掲載された、👇と対比させて読んでいただくと、より分かりやすくなっております。
それではいきましょう🎶
1. 大企業は「職種」を選べないのがキツイ → 大企業は「〇〇がやりたい」と思って入ってみて向いてないと気が付いたとき他の職種にチャレンジできる
大企業は、「職種」を選ぶことが困難です。管理職は基本的に「ジェネラリスト」なので、出世するまでは「営業」→「技術」→「広報」→〇〇→〇〇・・・などと人事の決定に従って様々な部署を行脚します。
「マーケティングがやりたくて入ったのに・・・」とはじめは意気消沈する人も沢山いるでしょう。しかし実際にマーケティングをやってみて「あれ?想像してたのとなんか違う・・・」「意外と自分には向いてない」と思うこともあります。
そんなとき、中小企業、ベンチャーだと部署も少ないので選択肢が少なく、一生マーケティングの可能性があります。また人出が足りないのでマーケティングどころか、営業も人事も背負うことも。
フリーランスも同じく、マーケティング、経理、営業、広報、雑用、採用全部を基本1人でやるので、何かに特化するのではなく、フリーランスの身の丈に合った「オールラウンダー」にならざるを得ません。
また、長年サラリーマンをやっていると「マーケティングは十分やったから、別の分野にチャレンジしたい」と思うことも多々あります。
大企業だと異動願いを出して、新しい分野の仕事ができる可能性があります。大企業は、選択肢がベンチャーや中小より多いのがメリットです。
転職の際、長年管理職で部下の指導や人事評価ばかりしている人が、専門性をアピールするのはきついかもしれません。
しかし、現代のジェネラリストは多様化しています。技術畑10年の腕のいい技術者が、ユーザーの声を聞くために営業マンになって幅を広げるなど、向上心と専門性を持ったジェネラリストも沢山います。
一つの分野しか経験しないより、沢山の仕事を経験した方が視野がが広がります。その武器は転職にも有利に働きます。
2. 大企業は「勤務地」を選べないのがキツイ → 大企業で転勤になったら「羽のばし」と思って謳歌しよう
大企業は「転勤」がつきまといます。せっかく「マイホーム」を購入したとたんに地方へ転勤命令。せっかく娘が小学生になったのにいきなり「単身赴任」。サラリーマンのつらい宿命です。
しかし考えようによっては、知らない土地で一人で過ごすというのは、「家庭を離れてリフレッシュするチャンス」でもあるわけです。
子供の成長を見られないのはつらいかもしれません。しかし、何も文句言われず趣味に没頭する時間を確保できるのも、単身赴任のいいところです。
奥さんにとってもメリットは沢山あります。夜ご飯は手抜きでいいし、旦那の世話をしなくていい分、子供に手をかけられるし「亭主元気で留守がいい」これがまさに実現するのです
「本物の自由は、制限された自由の中にある」勤務地を選べなくても、それなりに楽しくやれます。
3. 大企業は「上司」を選べないのがキツイ → 中小企業やベンチャーはもっと「上司」を選べない
大企業は、ぐるぐると各部署を移動するので、3年置きくらいで上司が変わります。たとえ「殺してやりたいぐらい憎い」上司にあたってしまっても、3年耐えれば上司がどこかへ飛んでくれるか、自分が移動します。
中小企業やベンチャーはもっと悲惨です。上司は入社してから20年同じということもザラ。上司どころか新入社員も少ないので、同僚も選べなくなります。これはきついですよね。
フリーランスは「上司」というものが存在しません。上の立場からアドバイスをくれる人がいない状況は、本人にとっては心地いいのかもしれませんが、若いうちからその状況に慣れてしまうと、視野が狭くなりがちです。
「裸の王様」シンドロームですね。我流の思想でこり固まってしまいます。億劫だろうが、助言を上から貰えるというのは貴重な時期です。
歳をとれば、自然とアドバイスされることはなくなります。歳をとった意固地なサラリーマンって、誰からもアドバイス貰えずさみしいですよね。
4. 大企業は「働く仲間」を選べないのがキツイ→中小企業、ベンチャーはもっと選べない。フリーランスは働く仲間がいない。
これは3と同じ理論なんんですが、大企業は働く同僚も部署移動によって変わっていくので、その中で気の合う人も見つけることができます。
しかし、中小企業やベンチャーの場合は5~30人という会社も多いので、へたしたら一生同僚が同じ顔ぶれです。
中小企業は、社長のワンマン経営で理不尽なこともまかり通るし、ベンチャーだと「血気盛んな人達集団」の会社もあって、ゆったりサラリーマンをしたい人には、かなりきついところです。
フリーランスなら「気の合う仲間」と仕事ができるかというと、やっぱりそう簡単なものではありません。ただの遊び仲間ならいいのですが、「仕事」「お金」などが絡んでくると、慎重に選んだパートナーでも、いざこざが起きることは少なくありません。
その点大企業は「気の合う仲間と遊んでいるわけじゃない」という意識が社員にありますから、人間関係はドライに、イザコザは分散できる環境があります。
5. 大企業は「仕事を断れない」のがキツイ→「断れない仕事」をやることによって見えてくる何かがある
大企業は仕事を断れません。しかし、若いうちに仕事をえり好みしていると、「あんな仕事はやりたくなかったけど、やってみると意外な自分の可能性に気が付いた」というチャンスを潰すことになります。
何事も失敗や無駄から学ぶことが多いのです。大企業は「多少失敗してもいいからやれ」という仕事を与えてくれます。
フリーランスは、売れ始めはえり好みせず仕事を頑張るでしょうが、そのうち嫌な仕事は取捨選択をするようになります。その時点で、「無駄なことをやってからでてくる可能性」を自ら放棄することになります。
6. 大企業は「成果をあげても給料に反映されない」のがキツイ→すぐには反映されないが経験と昇進に反映される
大企業に勤めている以上、年収には限界があります。どんなに優秀でも出世して1,000万~2,000万くらいでしょう。大企業は、個人が出した成果がみんなの給料に分配されます。
「企業では10人のうち1人の優秀な人材が、残り9人分の給料を稼ぐ」というのはよく言われます。
しかしこれは年金制度と同じです。人間はいつ何時でも成功が続くとは限りません。日本を支えてくれた団塊の世代の老人を、現代の若者が税金で支えるように、会社で成功している人が社員を支える代わりに、成功が失敗に転じた時も、会社が支えてくれるのです。
また、成果を上げている人は必ず「昇級」「昇進」「経験」に反映されます。大人数を束ねてプロジェクトを成功させた経験というのは、お金には代えがたい「人間力」となります。
7. 大企業は「コミュニケーションコスト」が高すぎるのがキツイ→それは大企業のプロジェクト規模がフリーランスより大きいからである
大企業は「会議」が多いです。とにかく上層部は会議が好き。大した話でもないのになぜか大人数で会議が開かれます。
平社員も会議の出席を強要されるので、意味のない会議でも仕方なく出席します。そして大半をぼーっとして過ごします。
しかしこれもご愛嬌。フリーランスは個人で仕事をすすめるので、「打ち合わせ」は必要であっても、「会議」は必要ありません。これは何を意味しているかというと、「会議の必要のないほどの仕事しかできない」ということです。
大企業のプロジェクトは大掛かりなものが多い。日本お得意の「モノづくり」の観点からいうと、「ジェット機」や「宇宙船」や「原子炉」を作る際に会議がなかったら、プロジェクトの統一がとれませんよね?
その会議ですらオンライン上やSNSでやれば良いという人もいますが、やはり重大なプロジェクトは生身の人間が話し合った方が真剣にコトが進みます。
大企業の「コミュニケーションコスト」の高さは、大企業だからこそできる事業の大きさゆえです。
8. 大企業は「プロジェクトやめる」ことができないのがキツイ→フリーランスはやれる「プロジェクト」の規模が小さいのですぐやめられる
大企業でやるプロジェクトはチームが編成されて進めていきます。プロジェクト途中で「これはイマイチ軌道に乗らない」「イマイチ成功の見込みがない」とチーム全員が思ったとしてもやめるにやめられない状況にがんじがらめになっていることもあります。
でもそれでいいのです。プロジェクトが失敗しても、大企業はそこそこ穴埋め出来ますから。
「トライ&エラー」「失敗は成功したのもと」という言葉通り、プロジェクトがいつも成功するわけありません。失敗にこそ意味があることも多いのです。
中小企業やフリーランスができるプロジェクトは、人数も予算も限られるし、失敗が致命傷になるケースがあります。
そもそも予算も時間もないので、見込みのないプロジェクトはチャレンジできない、止めざるを得ないという状況の方が多いかもしれません。
大企業のバックボーンでしか実現できないこと沢山あります。 電気自動車の開発、設計、組み立て、販売。これをフリーランス1人でやったとして、年2〜3台造れるかどうかでしょうか?
新しいビールの開発。発酵から研究して試作作って工場の生産ラインに乗せて、宣伝して販売ルート確保して・・・フリーランス1人でやれますか?
大企業のプロジェクトはかなりの検討を重ねて開始される分簡単にストップできませんが、やり遂げた時の規模と達成感はフリーランスでは味わえないものがあります。
9. 大企業は「自分の努力でどうこうできない」のがキツイ→大企業は「自分の努力でどうこうできることも沢山ある」
「これもう自分の力でどうこうできるレベルじゃないよな」ということが大企業にはたくさんあります。社員1人が頑張ったところで所詮歯車ですから。
しかし、ある程度出席して課長補佐くらいになれば、大事な意思決定を任されることも増えてきます。自分の判断が会社を好転させられる場面が増えてきます。
大企業では、決定権を持つ地位までなるべく早く、這い上がることが大事です。そうすれば、個人の努力でできる範囲と権限が大きくなります。
入社して3年5年程度で会社を動かせるわけがありません。粋がっていても、まだ経験が足りないのです。
10. 大企業は誰も責任を取らないのがキツイ→大企業は、責任をとって辞めさせられることはちゃんとある
大企業は「責任を取る」という意識が、全体的に希薄です。しかし、何億もの赤字を社員一人に負わせると、その人は破たんしていまいます。
会社の負債を社員で分担することで、失敗を恐れず新しいプロジェクトにチャレンジできるのです。
フリーランスで失敗をすると、1人で責任を取らなければなりません。それはそれで責任が明確でいいのですが、1人で責任をとれる範囲でしか仕事ができないということでもあります。
また、失敗の責任をとってそれなりの処分が下る厳しい会社も、今の時代少なくはありません。
大企業、ベンチャー、フリーランスのメリットデメリットは表裏一体
いまはいろんな生き方ができる時代です。フリーランスになりたければそうすればいいし、大企業に就職したければそうすればいい。
ただ、フリーランスの仕事というのは基本的にPCで完結する仕事が多いので、プログラマーなどはフリーランスでよいでしょう。しかし、ものづくりや、医者などがフリーランスになれるわけがありません。
最後に新卒フリーランスについてひとこと
最近、やりたいことをやるといって就職先や大学を辞める人がいるようです。自分の人生なんだから好きにやればいいと思います。
しかし、以前朝井リョウさんの考えに感銘したことがあります。
朝井リョウさんは早稲田大学在学中に直木賞を受賞しましたが、専業作家にならずに就職活動をして東映に入社し、サラリーマンとなりました。
(以下引用)
デビューしたてのとき、先輩の作家さんに「会社勤め経験のない人が書いた会社員はスパイみたいだ」と言われたことがあります。実際に会社に入ってみると、けっこうみんな普通にコンビニ行ったりもしているし、毎日プレゼンしているわけじゃないし、決して「着回しコーデ2週間」みたいな生活じゃない(笑)。それがわかったのも良かったですね。
この考えが素晴らしい。サラリーマンをしたことない人に、サラリーマンのことは書けないんですよ。医者じゃない人に医者のことを書けないのと一緒ですね。
なので、就職せずに「新卒フリーランス」になった人は「サラリーマン」の経験がないわけですから、サラリーマンの記事をかくことができないのです。架空ならば別ですが。
しかしブログの読者は大半がサラリーマンだったりするわけです。そうすると、、サラリーマンと一線を画した新卒フリーランスの「就職したくなけりゃしなくてい〜ぞ〜!」を読んでも、ピンとこないわけですね。
さいきん・・・おもしろくないんですよ・・・プロブロガーのブログが・・・
プロブロガーってプロですよね。プロというのはそれだけで生活できるというわけでなくて、ブログで読者を楽しませてくれるのがプロですよね。読者を楽しませる術が長けている人を、プロというと思うんですよね。
これからも、期待して、ブログ、読みます。
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