河童のクウと夏休み
2007年 公開
監督/脚本 原恵一
原作 木暮正夫
●この映画の点数
81点
●この映画に一言
河童がすっごくかわいい。
クレヨンしんちゃんの映画で有名な原恵一監督。原監督が20年温めてやっと映画化したのが「河童のクゥと夏休み」です。
原監督のクレヨンしんちゃんは、大人がみても「すっごい面白い!」映画です。そんな監督がどうしても映画化したかった「河童のクゥと夏休み」。
原監督は平凡な家族を主役とし、どこにでもある日常を舞台にするのがとても上手い監督。
「河童のクゥと夏休み」は、その実力が認められ、数々の賞を受賞しています。
⚪︎平成19年度第11回メディア芸術祭アニメーション部門大賞
⚪︎第31回日本アカデミー賞優勝アニメーション作品賞
⚪︎第29回ヨコハマ映画祭2007年度 日本映画ベストテン第5位
⚪︎第50回朝日ベストテン映画祭 日本映画第2位⚪︎第81回キネマ旬報ベスト・テン 日本映画第5位
⚪︎第62毎日映画コンクールアニメーション映画賞
これだけの賞を受賞していて、実際はどうなんどろう?と思いきや、賞を取るのも納得できるほどの素晴らしい作品でした。
2時間20分もあるのに、一度も飽きない。それどころか、翌日にもう一度見たくなってまた2時間20分見てしまいました。
いろんなテーマが盛り込まれています。1番考えさせられるのは、ゴシップに踊らされたマスコミと野次馬の弱者いじめについて。
世間は無責任で冷酷で、人の群れは狂気、凶器になるさまを描いています。そのせいでクゥの理解者が死んでしまったり、学校でいじめにあったり、悲しいシーンがあります。
結局クゥは人間から離れていきます。悲しいんだけれど、クゥの幸せを願わずにはいられない、人間の愚かさを実感しなければならない、そんな結末です。
👇かわいそうなクゥ
泣ける展開も、くどくどしくなく、押し付けがましくなく、素直に涙が出てくるようになっています。アニメであれだけ泣けて、色々と考えさせられる映画も珍しいのではないな〜。
クゥの歩き方とか、大人びた言動とか、お父さんを想って泣くところとか、すっごくかわいいです。あんな河童なら、うちにも現れてくれないかな?
👇「すもうけ?」
アニメで気軽に見れて、でも中身が濃くて「ウーン、いい映画だったね」と唸りたいときにおすすめです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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