医師国家試験も終わって医学部6年生はそろそろマッチングの季節になりました。
自分もそれほど熱心にやったわけではありませんが、後から気がついた、こうすれば良かった点をいくつかアドバイスしたいと思います。
病院見学について
マッチングといえばまず病院見学から。若いみなさんにオススメするのは、やはりなるべくたくさんの病院を見学してみることです。
正直、1日見学したからといって、その病院が自分に合っているかとか、わかるはずもありません。
しかし、いくつかも病院を歩き渡っているうちに、なんとなく自分に合いそうだなという雰囲気を掴んでいくはずです。
1つの病院をまわっただけでは、これはわこりません。
学校の授業との兼ね合いもあるでしょうから、実習の合間に行く人は、早めに病院見学を始めた方が良いと思います。
有名病院は初期研修に有利か
これはなんともいえません。人間が育つには、1番はなんといっても相性ですから、有名病院でも気の合わない担当に当たれば研修は面白くなくなるでしょうし、無名病院でも息が合う指導医に巡り会えればぐんぐん伸びるでしょう。
初期研修はたった2年です。医師は何十年も続くのですから、結局大事なのは、自分の志次第かなと思います。
自分の志次第で、初期研修後の医師としての方向性も全く違うものになります。
体育会系が苦手な人は、体育会系の病院に注意
これは自分がそうなのですが、むやみやたらと医師のノリが軽かったり、テンション高かったり、飲み会が多かったり、出し物を強要されたり、未だに体育会系の病院というものは存在します。
会社でいうところの「電通」のようなところですね。こういうところは、間違いなくキツイです。
そういうノリが好きな人はその病院でも大丈夫ですが、キツイ研修の上に飲み会がバンバン入ると自分は無理です。
体力に自信のない人は、無難に大人しめな病院を探しましょう。
大学の派閥やコネについて
これは大いにあります。知り合いの先輩がいる研修先には顔が効いて推薦してもらえますし、受かりやすくなります。
大学の派閥もまだまだ残っており、畑違いの大学の管轄に見学に行こうもんなら冷たくあしらわれることもしょっちゅうあります。
コネがある人は大いに活用すればいいし、そんなものない人は、地道に病院を回るしかないです。
これは社会人でも一緒です。不公平かもしれませんが、それが現実です。
アンマッチしたくなければ、なるべく数多くの病院を受ける
マッチングシステムは独特なもので、希望順位をあれこれ工夫しても、行きたい病院に行けるシステムではありません。
アンマッチしたくない人は、なるべく多くの病院をマッチングに登録しておくと、どこかに引っかかる可能性がますます高くなります。
それから、どうしても第1志望に行きたいからそこだけ何回も見学に行って熱意を見てもらう、という人もいますが、先ほど書いたように、コネや派閥にはかないませんから、多くても二回程度にとどめて、他の病院も見た方が良いと思います。
周囲の情報について
マッチングの季節になると、先輩からの情報や、見学に行った人からの情報が飛び交うと思いますが、人が感じることと、自分が感じることは違うので、あまりに鵜呑みにしすぎるのはよくありません。
参考程度に聞いておきましょう。噂に振り回されることほど愚かなことはありません。
マッチングの試験について
マッチングでは国試前に医学問題を解かせる大学が結構ありますが、夏までに国試を完璧に解ける学生はあまりいませんから、そこまで気にすることはありません。
きになる人は、マッチング試験前までに、ビデオ講義なり、クエバンなりを一周しておきましょう。
なんとなく問題は解けるようになります。
アンマッチになってしまったら
アンマッチになってしまっても、二次募集の病院は山ほどありますから、悲観することはありません。2年の我慢と思って、とりあえず取ってくれる病院に入りましょう。
マッチングって?
マッチングにはコツはありますが、結局就活と同じで数打てば当たります。
2年の研修、別にそれほど差がつくとは思いません。
なるべく自分の性格に合った、無理のない病院を見つけることに尽力するにつきると思います。
不安な人は、アドバイス本を読んだらどうでしょう。気休めですが、腰上げにはちょうど良いと思います。
ま、気楽に頑張りましょう。まずは国試に受かることが大切です。
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