最近プログラミング推しの記事をちらほら見かけます。
例えばこれ。
オンラインで学べるプログラミングスクールの大手5社を徹底比較。社会人は独学で消耗するな! - TraveLife
自分で体験されて紹介している記事も。
検討中のあなたへTechAcademy(テックアカデミー)を受講した感想・評判口コミレビュー - いつまでもアフタースクール
プログラミングスクールをよく研究されて、質の高い記事だと思います。
かくゆう自分も、過去にプログラミングのススメ記事を書いたことがありました。
その後月1,000円のオンラインスクール
・prograte
・ドットインストール
に登録してプログラミングをある程度勉強しましたが、途中で挫折しました。
決定的はイケダハヤト先生。コンスタントにプログラミング推しの記事をあげています。
先生はスポンサーがついているので、実際にスクールに通った人の写真をあげられるのがメリット。
紹介の仕方は決まって
・プログラミングスクールに通ってスキルを身につけて転職したら、人生がうまくいった
・プログラミングスキルを身につけると、ネット環境があれば仕事ができるので、時間や場所に拘束されず好きな生き方ができる
この2つが鉄板ですね。
では、プログラミングスキルがあると、思いのままに生きられるのか。
エンジニアだった過去を踏まえて検討してみます。
プログラミングはシステム構築の下流工程
システム構築は、上流工程を担当する企業と、下流工程を担当する企業に分かれます。
・上流工程=顧客の希望を聞いて、システム設計や作業工程を管理する
・下流工程=システム設計にしたがってプログラミングをかく
下流工程は大企業が下請けにまわすことが多く、納期が厳しいため、プログラマーは一日中パソコンに向かって、寝不足になる過酷な仕事です。
だからこそ大企業は、下流工程を下請けに回すのですね。
プログラミングはチーム作業
システム構築する際に、1つのプログラムを1人で書き上げることは滅多にありません。
チーム編成を組んで各個人が割り当てられた部分をプログラミングしていきます。
統括リーダーが各個人に指示を出して、スムースに工程をすすめる役割をします。
これはランサーズなどの在宅仕事でも同じです。
ランサーズでシステム設計を在宅で請け負った方の中には
・面識のない人たちと仕事をやるので、スムーズにいかない
・システムに疎い人が発注した場合、無理難題を注文してくるので割りに合わない
という意見が多数。
プログラミングスクールに通って、言語をマスターしたから即活躍できるというわけでなく、必ず企業での経験が必要です。
そして、プログラマーは寝不足が続き、ドライアイになる過酷な仕事でもあります。
フリーランスになってからも、そんなに楽な仕事だとは言えない気がします。
プログラミングは移り変わりが激しい
プログラミング言語は流行り廃りが激しく、一年前にマスターした言語が、すぐ時代遅れになって愕然とします。
1つの言語をマスターしたからといって安泰ではなく、次々と言語をマスターしなければならず、勉強が大変です。
心底プログラミングが好きなオタッキーなら苦痛にはならないかもしれませんが、自分は常に何かに追われている感じがして嫌でした。
常にパソコンに向かっていなければならず、パソコン嫌いになる友人も多数。
1人は公務員に転職し、1人は婚活で仕事から逃れ、1人はさらに厳しい介護業界に転職しました。
65歳までプログラミングができるのかというと、正直厳しいと思います。
プログラミング推しのブロガーはプログラミングに疎い
自分も含めてプログラミングスクール推しのブロガーは、大抵プログラミングに疎いはずです。
「プログラミングをマスターすれば、世界が変わる!時間に拘束されず自由になる!」
などという謳い文句は間に受けない方が良いでしょう。
現実を知らない人間だからこそ言えることです。
実際は、納期という時間に縛られてきついはずです。
場所は自由にできるかもしれませんが、一日中パソコンの前に張り付いていないとだめでしょう。
本当に時間も場所も自由で、食べていくだけの十分な収入があって、人生楽しく謳歌していくプログラマーは一握りです。
将棋ソフト「PONANZA」を開発された山本さんなどがいい例です。一日中パソコンに向かってますよ。本当に好きなんでしょうね。
なぜ自分はプログラミングを挫折したのか
prograteは実際にプログラミングを組み立てることが体験できる、優れたサービスでした。
そもそも、はてなブログのテンプレートを作りたくて始めたプログラミングでしたが、cssをある程度マスターしたところで挫折しました。
「ブログって、デザインもある程度大事だけど、中身が一番大事だよな」
ということに気がついてしまったからです。
テンプレートを作ったら、後フォローが大変なので、本当にプログラミングが好きな人に任せておけばいいのです。
そんなこんなで学習目的がなくなり、結局やめました。
プログラミングスクールの記事を書く人はアフリエイト狙い
プログラミングの利点や重要性を説く記事を書く人は、アフリエイトの報酬を狙っています。
プログラミングスクールの報酬は、資料請求しただけで貰えることができる、美味しいジャンルなのです。
また、比較記事が書きやすく、アフリエイト記事のいい勉強になります。
しかし、アフリエイト記事は、自分で試して実際使って良かった、と思える商品についてのみ書くのが鉄則です。
プログラミングスクール数社に実際通えるはずもなく、与えられた情報をわかりやすく解説しているにすぎません。
イケダハヤト先生は、ご自分がウェブデザインが苦手なことをブログに書いてます。
(ブログを見ればわかりますね)
プログラミングが得意なら、デザインが苦手なわけないのです。
本当にプログラミングを身に付けたいのか熟慮しよう
プログラミングスクールは決して安くありません。
スクールは1ヶ月、2ヶ月の期間が設けられていますが、プログラミングはそんな短期間で身につく代物ではありません。
プロジェクトに揉まれながら、3年働いてちょっとわかったかな、くらいです。
スクールで学べることはほんの入り口でしょう。
全国的に、なぜプログラマーが不足しているかというと、過酷な仕事で収入も多くないからです。
小学校にもプログラミングが導入されるとのことで、注目を集めています。
小学生くらいの柔軟な頭でプログラミングを学ぶと、それはいいでしょう。
しかし、若い人ならまだしも、25歳を超えた人がいきなりプログラミングの世界に飛び込んで、うまくいくとは経験上思えません。
プログラマーになる前に下調べをどうぞ
個人的には、他の安定した資格を取得する方をおすすめします。
医師ならば25歳以上からでも資格取得でき、時間や場所も拘束されますが、収入は確保できますよ。
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