ATPツアーファイナル がわかる テニス選手解説 と スーパープレイ集


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 錦織圭の活躍で民放やBSのテニス試合の放送が多くなりました。

 放送されている試合はATPツアーというもので、プロ選手は1年かけて世界中のツアーをまわります。

 獲得した点数によりランキングがつけられ、上位8選手の中からATPファイナルで最終優勝者が決まります。

バークレイズ・ATPワールドツアー・ファイナル

 ATPワールドツアーの年間最終戦。シングルス8名、ダブルス8組が選出され年間王者を決定する。1月からの年間ATPレースランキングを元に上位8人を選出。レースランキングは1シーズンに出場した獲得ポイントの多い18大会分の合計ポイントで計算する。

ATPツアーのうち「グランドスラム」と呼ばれる四大大会がこちら

⚪︎全豪オープン(1月)

⚪︎全仏オープン(5ー6月)

⚪︎ウィンブルドン(6ー7月)

⚪︎全米オープン(8ー9月)

 これら4つの試合は、ATPツアーの中でも最も点数が高く優勝が難しい大会です。

 過酷な環境の中、2016年も錦織選手のATPツアーファイナルの出場が決まりました。2016年 11月13日(日)~11月20日(日)の1週間、ロンドンで開催されます。

最新ATPランキング

1 ノバク・ジョコビッチ セルビア 12,900
2 アンディー・マリー イギリス 10,485
3 スタン・ワウリンカ スイス 5,820
4 ミロシュ・ラオニッチ カナダ 4,690
5 錦織圭 日本 4,650
6 ラファエル・ナダル スペイン 4,380
7 ガエル・モンフィス フランス 3,815
8 ロジャー・フェデラー スイス 3,720
9 トマス・ベルディハ チェコ共和国 3,300
10 ドミニク・ティエム オーストリア 3,250

テニスがわからない人でも、ATPツアーファイナルを楽しんでもらいたい。注目の7選手を知っていればテニスが楽しくなります。

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錦織圭(日本)

1989年12月29日生

身長178cm

体重75kg

錦織圭の1番の特徴は、卓球でいう「前陣速攻型」の展開の早い攻撃スタイル。

錦織選手はベースラインから後ろに下がらずに構えています。前で打ち返すことにより返球が速くなるので、相手に考える時間を与えず先導を取ることができるんですね。

マレーやジョコビッチなどを見てみると、ベースラインから一歩下がって打っているのがわかります。守る範囲が広い分、コートカバーリングが必要になりますが、余裕を持ってショットを打てます。

 より前に構えることで、ショットの難易度が上がります。錦織選手は一球一球、とても難しいショットを返していることになります。

錦織選手は「エアケイ」のフォアハンドが有名ですが、実は「バックハンド」の評価のほうが高かったりします。2014年の「ニューヨークタイムズ」の両手打ちバックハンドランキングの4位に選ばれました。ラインに沿って打つ「ダウンザライン」というショットが見事です。

 相手の意表をつくドロップショットも有名です。ドロップショットは失敗すると甘い返球になり、相手のチャンスボールになってしまうのですが、錦織選手は絶妙のタイミングで使って得点を取ります。

最終セットにもつれ込んだ時の勝率にも注目。80%近くの割合で勝っています。錦織選手はスロースターターで、序盤は調子が出ないことが多いのですが、終盤になるにつれ「ゾーン」に入って集中力を増し、鮮やかな逆転勝ちを決めます。

1番の注目は彼女の「あこちゃん」。今年の全仏やバルセロナオープンには、あこちゃんがファミリーボックス席で応援している姿が中継で確認できました。

 海外の選手の恋人はファミリー席に堂々と座っており、テレビ中継でもアップで紹介されることが多いのですが、あこちゃんの存在には誰も全く触れません。

あこちゃんは選手の家族が座る「ファミリーボックス」でひとりポツ〜ンと見ています。マイケルチャンコーチの隣に堂々と座ればいいのに、必ず後ろの隅で1人でポツ〜ンといるんです。座敷わらしみたいでちょっと怖いです。

はたしてATPツアーファイナルで、あこちゃんはファミリーボックスで応援しているのか?あこちゃん探しが面白い!そのへんもお楽しみください。

 

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ロジャー・フェデラー(スイス)

1981年8月8日生

身長185cm

体重85kg

フェデラーのテニスはまさに「芸術」。美しいフォーム、まるで魔法をかけたようなスーパーショット。まさに「史上最強の選手」です。

フェデラーストローク、ボレー、サーブすべてにおいて完成度が高いのですが、特にフォアハンドは歴代最高とされており、深さと角度を自在に操ります。

このフォアハンドを封じるため、多くの選手がフェデラーのバックを狙うようになりました。片手バックハンドなので、スピンをかけた高い位置に弾む球はフェデラーにとって打ちにくいのです。

 歳も取ってストローク合戦では分が悪いフェデラーは、ネットプレーを強化し、積極的に前に出るようになりました。

 フェデラーはお風呂の掃除をしていた時に変な体勢になって膝をケガしたため今年は前半しか出場しませんでした。来年に期待しましょう。

 

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ラファエル・ナダル(スペイン)

1986年6月3日生

身長185cm

体重85kg

ナダルの特徴は松岡修造いわく「そこら辺のおばちゃんが打ち返したら3メートルくらい吹っ飛ばされる威力のあるトップスピン」です。

 試合で男子のボールを打ち返すことがありますが、スピードが速くて直線的な球より、グリングリンにスピンをかけた球の方が高く弾むので、はるかに打ちにくいです。そんな球をもし男が打ってきたら「女相手になんだ?」とちょっとイラッとします。

ナダルは、このグリングリンのトップスピンをフェデラーのバックに返球し「フェデラー封じ」をよくやってました。

足が速くコートカバーも凄いので、どんな球を打っても返ってくるところも見所です。

最近頭のてっぺんが薄くなってきているのもチェック。

 

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スタン・ワウリンカ(スイス)

 1985年3月28日生

身長183cm

体重81kg

ワウリンカの特徴は何と言っても片手バックハンド。錦織と同じベースライナーで、早い展開で見事なショットを決めてきます。バックハンドだけを見れば、天才フェデラーより攻撃力があります。

ワウリンカは「ノッている」ときはとてつもなく強いのですが、不調なときは呆気なく敗退します。

 ワウリンカの彼女は「アバズレ」だそうで、試合中にニック・キリオスから「お前の女、俺の友達とヤッテるぜ」と発言され激怒した過去があります。

 ワウリンカの綺麗な彼女にも注目です。

 

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ガエル・モンフィス(フランス)

身長193cm

体重80kg

 脅威の身体能力の高さを持つモンフィスのテニスはまるで「サーカス」。広い範囲を飛び回るように縦横無尽に疾走します。

 モンフィスはスーパープレーも多いのですが、やや無駄な動きが多いため、バテるのも早いです。故障も多く、優勝を狙える試合でも欠場を余儀なくされることもしばしば。

体調さえ万全であれば「4強」を狙える力を秘める選手。コート上のエンターテイナーを楽しんでください。

 

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世界1位と2位のジョコビッチとマレー

王者ジョコビッチの武器は、脅威の柔軟性です。身体がグニャグニャに柔らかく、体勢を崩されても子鹿のような体勢からすぐたち直って反撃できるため、守備力が最も高い選手です。

 ベースラインから一歩下がって守る「守備型テニス」ですが、返球が深く鋭いのでエースを量産します。

気性が激しいところもあり、たまにラケットを投げつけてグニャグニャにします。同じセルビア出身の綺麗な奥さんも見所。

戦争が続いていたセルビアの出身だけに精神力が強い。なんだか負けそうでも、やっぱり勝ってしまいます。

 

マレーは、基本的にジョコビッチと同じ「守備型テニス」です。よく取ってよく返す。

マレーはイギリスですが、北のスコットランド出身で、イギリスからの独立運動が続いています。マレーもジョコビッチも、精神力が強くて守備型、出身国が複雑な環境であることが共通しています。

 

 1年の総決算であるATPツアーファイナル。錦織が優勝するチャンスが大いにあります。お見逃しなく。


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