珍しく医師ネタです。医師は守秘義務があるので、実際の内容はブログなんかに書けないんですよね。
でも、医師の仕事に興味がある人、多いです。なので、過酷でストレスの溜まる医師の仕事、ある日の当直日誌、ちょっとだけご紹介いたします。
これは事実を元にしたフィクションです。医師の当直はこんなもの〜と思っていただければ幸い。
恋人と喧嘩して自分の足刺したや〜つ〜
血だらけになった女性が救急車で運ばれてきたので、
「うおっ、交通事故か?これはかなりの重傷か!?緊急手術か!?」
の旋律が走りましたが、その女性の後ろに
「いかにも」
な感じの、いかつい男。しかも女性は途中でストレッチャーから降りて自分で歩き出した!
病院の廊下が血だらけになるからやめてくれ〜!(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾
看護師、医師、総出で血だらけの廊下を拭きまくる。
そして男女の言い争い。どうやらハードボイルドすぎる喧嘩が勢いを増して、女が自分で自分の足を刺したらしい。
どうでもいいけど、病院で喧嘩すんの、マジでやめてくれ汗。
気を使って
「何でどうやって刺しちゃったのかな〜!?痛かったね〜!浅い傷で良かったね!」
と励ますが、不貞腐れて何も答えない女。
不貞腐れて家族室で文句垂れまくる男。
喧嘩すんなら真夜中でなく昼間にやってくれ、外科医沢山いるから。あと、刺すのはやめようね。小さな喧嘩、大きな迷惑。
喧嘩は2人でおさめよう。
心筋梗塞なのに帰りたがるや〜つ〜
胸が痛いとやってきた男性。
心電図とったらST上昇で、どう考えても心筋梗塞。即入院決定。
まだ、助かってる状態でよかったよ、下手したら死ぬよ。
「じゃぁ、入院ですね〜」
と言うと
「いやぁ、今日だけはご勘弁を。入院するつもりないんでね。車飲み屋に停めてるし、何も用意してきてないし。来週来ますわ」
との返事。必死に説得する当直医。どうしても帰ると言い張る心筋梗塞の患者。
こういうの、困るんだよなぁ〜。後で死んだら、絶対病院に文句言ってくるパターン。
「なんで無理やり入院させなかったんだ」
ってね。何かあっても責任もちませんよ、と10回くらい念を押して、帰っていただきました。
入院するつもりないのになんで救急車呼ぶんだよ?
世の中ワガママな患者であふれている
最近の傾向。とにかくワガママ。救急車はただだからとりあえず呼ぶ。
消耗する救急隊員と当直医。
そろそろ救急車は、有料にした方がいいと思う。
そして、日勤と当直は、分けるべき。寝不足でイライラしてる時にワガママな患者なんか見る余裕なし。
医師の仕事は仏陀ほど悟りを開かないと、務まらないのでありました。
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