「女性1人で生きていく」。もし結婚したとしても、いつ離婚するかもわからないし、旦那が失業するかわからない。
現代の女性にとって「1人で生きていくための力」身につけておきたいところ。
女性は「出産、子育て」があるため、仕事を休止しなくてはならなくなり、一般会社では仕事を続けるのが難しい場合があります。そして、一度辞めると再就職が困難になります。
どんなに「いい大学」を出ても、一流企業に就職しても、辞めてしまえば「ただの年増の何の取り柄もない就職しにくい人材」になります。
(かつての自分がそうでした)
女性は「いい大学を出る」のではなく、「手に職つける」ことが、生きていく武器になります。
・女性1人で子供1人くらいなら十分養える
・仕事を休職しても、必ず復帰できる
・いつでも辞められていつでも復帰できる
・70歳まで働ける
・資格がとりやすい
上記の条件を満たしていて、おすすめの資格をご紹介します。尚、どんな仕事でも大変なことはありますので、仕事の難易度は省きます。
看護師
・なりやすさ難易度★★☆☆☆
看護師は全国的に人手不足です。一度辞めても、全国で再就職がしやすい職業と言えるでしょう。大学病院のICUなどに勤めると大変ですが、クリニック勤務なら夜勤もなくQOLも高めです。人手不足の為60過ぎても働ける場所がたくさんあります。
「看護師バッグパッカー」は有名で、病院で働いて旅の資金を貯めて、お金が貯まったら辞めてバックパッカーで旅をして、日本に戻ってまた働いて・・・を繰り返している看護師は多いとか。
年収も500万以上は獲得できますし、そこらへんの企業よりは十分良いと思われます。
専門学校なら3年、大学なら4年で資格が取得できます。働くだけなら大学に行く必要はなく、3年の専門学校でいいでしょう。
ちなみに「准看護師」は給料が安く、できる業務も限られるので、「看護師」を取得することをお勧めします。
・メリット
大学に行かなくても専門学校に行けば、看護師になれる。辞職しやすく、復職しやすい。70歳でも働ける。安定した給料が見込める。働き方を選べる。
・デメリット
夜勤があり、仕事が不規則。吐瀉物や排便、排尿を扱うことがあり3K(汚い)。
薬剤師
・なりやすさ難易度★★★★☆
薬剤師は調剤薬局、病院内薬局、ドラッグストアなど働く場所は沢山あります。平均年収は520-540前後で、女性でも十分な収入が見込めます。
高所得を目指すならMR(製薬会社営業マン)として活躍しても良いでしょう。恐らく年収1,000万近くは獲得できます。出産で休職しても、働き方が多様なため復職しやすいでしょう。
ただ、大学に6年も行く必要があり、私立大学の学費となると1000万ほどかかってしまいます。
薬剤師の国家試験の合格率は、ここ数年下がっており、取得するには気合いとお金が必要です。
なりやすさ難易度からすれば、看護師の方が楽と言えるでしょう。
・メリット
安定した高収入が見込める。復職が容易にできる。
・デメリット
大学に6年も行かなければならない。学費が高い。
国家試験が難しい。
栄養士
学校や病院なら給食を作ったり、献立を考えたり、病気の人の栄養面をアドバイスする仕事です。
栄養に関して、幅広い知識を身につけることができるため、家庭での栄養管理にも活かすことができます。
栄養士を資格を持っているだけで、求人は多く、復職には困らないでしょう。平均年収は350万円で、看護師よりはやや劣りますが、生活していくには十分でしょう。
大学を出なくても、専門学校を卒業するだけで資格を取得でき、難しい試験などないところが魅力。
管理栄養士を持っていれば、給料UPが見込めるでしょう。
・メリット
難しい試験なく、専門学校を卒業するだけで資格が取得できる
・デメリット
立ち仕事が多い。(これは看護師も同様)
介護士
・なりやすさ難易度★☆☆☆☆
介護士の必要人数は不足しており、この不況の中就職先に困らず、引く手数多の業界です。
何かの原因で職を失った人が再就職に選ぶことも多く、40〜50歳以上でも復職できるのが魅力。
専門学校や大学を出る必要はなく、通信や、お近くのスクールで「介護職員初任者研修」を受けることが必要となります。2ヶ月程度で取得可能で、資格を取得した後はすぐに介護施設やグループホームで働くことができます。
2年ほどの実働実績を積むと「介護福祉士」の資格が取得可能で、給料UPも見込めます。
体力仕事で昔の看護師同様3K(きつい、汚い、給料安い)ながらネックですが、1番辞職しやすく、復職しやすい仕事といえるでしょう。
平均年収300万とぐっと下がりますが、贅沢しなければ十分な給料です。
・メリット
資格が取りやすい。求人が多い。夜勤の後はゆっくり休める。
・デメリット
体力勝負、腰を痛めやすい。年収やや低め。夜勤あり。
保育士
・なりやすさ難易度★★☆☆☆
保育園不足、保育士不足で、どの県でも求人の多い仕事です。辞職、再就職もしやすく、60歳を過ぎても働けるのが魅力です。
厚生労働大臣指定の養成機関である専門学校、あるいは短期大学を出れば卒業と同時に保育士の資格が取得できます。
また、実務経験2年を積めば、保育士の国家試験の受験資格を得られます。
平均年収はおよそ320万。保育士は持ち帰りの仕事が多く、仕事と給料が見合っていないという話はよく聞きます。子供が大好きであれば、そのデメリットも乗り越えられるでしょう。
・メリット
専門学校を出なくても2年実務経験を積めば保育士、国家試験の受験資格を得られる。
・デメリット
持ち帰りの仕事が多く、残業代がつかないが家出仕事することが多い。
医療事務
・なりやすさ難易度★☆☆☆☆
病院のレセプト業務を行う仕事です。医療事務向けの民間資格は沢山ありますが、必ずしも取得しなければいけないものではありません。
レセプト締めの時期1ー2時間の残業もありますが、平日9時5時で帰れる事務業務なので、体力がない人にもおすすめ。病院は全国にあるので、職場探しに困らないのもおすすめです。
平均年収は260万円。これは派遣社員も含むためで、正社員となればもっともらえるはずです。
・メリット
職場探しに困らない。体力が要らない。
・デメリット
正社員でなければ、給料低め
あん摩マッサージ指圧師
・なりやすさ難易度★★☆☆☆
鍼灸治療院、リラクゼーションサロン、スポーツトレーナーとして多様な場所で働くことができる。
短期大学や専門学科を卒業後、あんまマッサージ指圧師の国家試験を受けて合格すれば資格取得することができる。
最近の「マッサージブーム」の影響で、「りらくる」等のチェーン店も増えており、働き方も多様で、正社員になることなく、実働時間や休みも自己決定できるところが魅力。
固定客がつけば、開業もでき、ベッド一つで開業できるため開業資金は抑えられる。
産休もとりやすく、働き方も自分で決められるため自由度の高い仕事だ。
・メリット
働き方を自由に決められる。開業できる。
・デメリット
賃金は自分の頑張り次第。なれないと手に負担がくる。
番外編 医師
・なりやすさ難易度★★★★★★★
医師は女性1人で生きていくには十分すぎる給料が得られます。しかし、辞職しにくく、再就職がしやすいとは言えません。
これは「医局」という再度や「専門医制度」が関係しています。医局に一度入ると、なかなか抜けれなかったり、専門医を取って一人前になるのに滅茶苦茶時間がかかったり、一度辞めると技術向上についていけず、再就職が億劫になったりします。
ある科を除いてはQOLが低く、帰りも深夜近くと体力勝負になります。
医師になるには熾烈な受験戦争を勝ち抜く必要があり、狭き門です。
個人的にはあまりおすすめできません。
以上、「辞めやすくて再就職しやすい手に職資格」を見てきました。有名企業に入るよりも、安定性という意味では「手に職」の方が高いのかもしれません。
スポンサーリンク